最近、企業への不正アクセスや情報漏洩のニュースをよく目にします。
企業にとっては、大変な問題ですよね。お客様への影響もあれば、業務が止まってしまうこともある。
信用を失うことにもつながります。もちろん、セキュリティ対策は必要です。
でも、こうしたニュースを見ていて、ふと思ったんです。
もし、自分の会社で同じようなことが起きたら、社員はどう動くんだろう?って。
例えば、ある社員がパソコンの異変に気づいたとします。当然、上司や担当者に報告することになっていると思います。
でも、本当にすぐ報告するのかな?
「自分の勘違いかもしれない」
「もう少し様子を見てからにしよう」
「こんなことで報告していいのかな」
そんなことを考える人もいるかもしれません。
これ、普段の仕事でもありますよね。
何か問題が起きたとき、すぐに相談する人もいれば、自分で何とかしようとする人もいる。
では、報告が遅れたら、その社員が悪いのでしょうか。もちろん、報告することは大切です。でも、それだけではないと思うんです。
普段、何かを報告したときに、上司がどんな反応をしているのか。
「なんでそんなことになったんだ」
「もっと早く言ってくれればよかったのに」
そんな言葉が返ってきた経験があれば、次に報告するとき、少し躊躇するかもしれません。
かといって、上司が悪いという話でもないんですよね。上司だって、突然問題を持ち込まれたら困ることもあるでしょう。
そもそも、何をどこまで報告するのか。報告を受けた人は、どこまで自分で判断していいのか。
そこが曖昧なまま、普段の仕事が進んでいることもあると思います。
普段なら、社長に聞けばいい。担当者に確認すればいい。いつもの人が何とかしてくれる。それで仕事が回っている会社もあります。でも、緊急時にはどうでしょう。
社長と連絡が取れないこともある。
担当者自身が対応できないこともある。
いつも頼っている人が動けなくなったとき、誰が判断するのか。これ、BCPでは決めておくことですよね。
ただ、決めてあることと、実際に動けることは違うと思うんです。普段から自分で判断する機会が少ない人に、緊急時だけ「自分で判断して動いて」と言っても、難しいんじゃないでしょうか。
では、どうしたらいいのか。
私は、BCPの訓練の中で、こうしたことを話し合ってみるのもいいと思っています。
例えば、不審なメールを開いてしまった社員がいたとしたら、どうするのか。
誰に伝える?
伝えられた人は、どうする?
いつもの担当者がいなかったら?
実際に話してみると、同じ会社の中でも考えていることが違うかもしれません。そして、その違いを知ることが大切なんじゃないかと思います。
もう一つ、普段の仕事も振り返ってみたいですね。
問題が起きたとき、誰が最初に気づいているのか。
その情報は、どのように伝わっているのか。
最終的に誰が判断しているのか。
こうしたことを見ていくと、BCPの手順だけではわからない、組織の姿が見えてくるように思います。
BCPを策定するときには、さまざまなリスクを想定して、対応方法を考えます。
その中に、実際に動く人たちの普段の関係性や判断の仕方も入れて考えてみる。
それが、策定したBCPを動かせるものにしていくために必要なんじゃないでしょうか。情報漏洩のニュースから、そんなことを考えました。
あなたの会社では、何か問題が起きたとき、誰が気づき、誰に伝え、誰が判断していますか?
一度、普段の仕事を振り返ってみると、BCPで考えておきたいことが見つかるかもしれません。
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