このコラムでは、皆さまのBCPの現場を支える情報を、結実株式会社と株式会社DreamMarsheの共同でお届けしてまいります。
今回は、結実株式会社の山梨がお届けします。
「人」もBCPの資源の一つ
BCPを考えるとき、「自社資源」「外部資源」「インフラ」など、事業を支える要素を整理していきます。その中には、当然「人」も含まれます。
モノは整理しやすい。でも「人」はどうか
モノについては、比較的整理しやすいものです。
例えば、
・パソコンはどこにあるのか
・機械はどんな状態なのか
・代替手段はあるのか
毎日多少変化はあっても、ある程度“見える化”できます。では、「人」はどうでしょうか。
人の状態は、日々変化している
私たちはBCPの中で、災害時の不安や混乱、ストレス状態について考えることがあります。でも実際には、人の心の状態は、有事のときだけ変化するわけではありません。日々の仕事の中でも、安心している日もあれば、不安を抱えている日もある。余裕がある日もあれば、誰にも言えずに抱え込んでいる日もある。私自身も、できるだけ良い状態でいたいと思っていますが、いつもそうとは限りません。
BCPに必要なのは「人の状態を見る視点」
だからこそ、BCPは「マニュアル」や「手順」だけではなく、人の状態に目を向けることも大切なのだと思います。普段から、「困った」と言いやすい関係性があるか。声をかけ合える空気があるか。不安を一人で抱え込まなくていい状態になっているか。そうした日常の積み重ねが、いざという時の支えになるのではないでしょうか。
自分自身の状態を整えることも“備え”
そしてもう一つ、大切なのは、自分自身で自分の状態を整えようとすることだと思います。
誰かに支えてもらうことも大事ですが、自分の疲れや不安に気づき、「今、少し無理をしているな」「今日は余裕がないな」そんな自分の状態を理解することも、実は大切な備えなのかもしれません。
無理をし続ければ、判断力は落ち、周囲を見る余裕もなくなります。
有事になれば、その影響はさらに大きくなります。
「休む」「話す」「助けを求める」もBCP
だからこそ、日頃から自分を整えること。休むこと、話すこと、助けを求めること、安心できる人とのつながりを持つこと。
それも、人を資源として考えるBCPには、必要な視点なのだと思います。
有事のコミュニケーションは、平時の延長線上にある
有事のコミュニケーションは、突然生まれるものではなく、平時の関係性や、一人ひとりの状態の延長線上にある。
最近、そんなことを改めて感じています。


