このコラムでは、皆さまのBCPの現場を支える情報を、結実株式会社と株式会社DreamMarsheの共同でお届けしてまいります。
今回は、結実株式会社の木村が担当いたします。
先日、ある企業様との打ち合わせで、こんなお話がありました。
「実は以前、設備トラブルが起きた時に、“誰が連絡するのか”が曖昧で、現場が少し混乱したんです」
確認してみると、マニュアル自体は存在していました。
緊急連絡先も書かれていました。
けれど実際には、「誰かが連絡していると思っていた」「自分が動く認識ではなかった」「聞いている人と聞いていない人がいた」
そんな“小さな認識のズレ”が重なり、初動が遅れてしまったそうです。
BCP・BCMというと、どうしても「計画を作ること」に意識が向きます。
もちろん、それはとても大切です。
しかし実際の現場では、有事になればなるほど、最後に組織を動かすのは“人”です。
そして人は、不安や緊張の中では、「いつもの関係性」で動きます。
例えば、普段から「これって確認したほうがいいですか?」と言いやすい職場なのか。
「困っています」を安心して伝えられる空気があるのか。
「ありがとう」「助かりました」そんな言葉が日常にあるのか。
実は、こうした日頃のコミュニケーションが、有事の行動力を大きく左右します。
6月は、新年度から少し時間が経ち、忙しさの中でコミュニケーションが“作業化”しやすい時期でもあります。
だからこそ今、一度立ち止まってみてほしいのです。
「伝えた」ではなく、“伝わっているか”。
「分かっているはず」ではなく、“本当に共有できているか”。
BCPは、災害時だけの特別な取り組みではありません。
日常の声かけや確認、小さな対話の積み重ねが、“いざという時に動ける組織”をつくっていきます。
結実株式会社では、BCP・BCMを「人と組織の関係性づくり」として捉えています。
一人ひとりが安心して声を上げられること。相談できること。支え合えること。
その積み重ねが、非常時にも強い組織につながると考えています。
ぜひこの6月、“コミュニケーションの備え”についても、改めて見直してみてはいかがでしょうか。
それでは、次回また。
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