このコラムでは、皆さまのBCPの現場を支える情報を、結実株式会社と株式会社DreamMarsheの共同でお届けしてまいります。

株式会社DreamMarsheの飯尾です。今回のコラムは、私が担当いたします。

地震や豪雨が発生した直後。道路は寸断され、通信も不安定。「まず状況を確認したい」。でも――人が近づけない。

BCP(事業継続計画)を考えるとき、最初にぶつかるのは “初動の壁” です。

現場の被害状況がわからない。社員の安全確認ができない。建物や設備の損傷が見えない。この“見えない時間”が、混乱を拡大させます。

そこで今、注目されているのが ドローン です。ドローンと聞くと、空撮のイメージが強いですね。

スポーツイベントや式典でも活用され、橋や屋根の点検業務などでも当たり前のように見かけます。

先日閉会したミラノ・コルティナ冬季オリンピックでも活用されました。災害現場の空撮、インフラ点検。すでに社会インフラの一部になりつつあります。

一方で、ドローンは軍事技術としても発展してきました。バラク・オバマ 政権下では、無人機の軍事利用が拡大したことが広く報じられています。

さらに、ウクライナ戦争では小型ドローンの戦術活用が急速に進み、戦争の形そのものに影響を与えていると言われています。

技術は中立です。どう使うかで意味が変わります。私は、この技術が 「守る側」にもっと活かされてほしい と願っています。

例えば、被災直後の建物損傷確認、工場・倉庫の安全点検、孤立地域への物資搬送、山間部での捜索活動、火山・土砂災害の状況確認、海洋・資源調査など。

BCPにおいて重要なのは、状況把握のスピード、社員の安全確保、二次災害の防止です。

ドローンは、この3つを同時に支える可能性があります。

ただし、忘れてはいけないのは「機材がある=機能する」ではない、ということ。

誰が操作するのか、どのタイミングで飛ばすのか、情報をどう共有するのか、判断は誰が下すのか。

ここに“人の準備”がなければ、宝の持ち腐れになります。

BCPはマニュアルではなく、人の動き方の設計 です。

技術の進化は止まりません。問題は、「どの方向に使うか」。私は、命を守るための進化を選びたい。

あなたの組織では、ドローンを“災害対応の選択肢”として考えたことがありますか?

※軍事利用に関する数値については各種報道・研究資料をもとに一般的に知られている情報を参考にしています。

それでは、次回また。