このコラムでは、皆さまのBCPの現場を支える情報を、結実株式会社と株式会社DreamMarsheの共同でお届けしてまいります。
結実株式会社 木村です。今回のコラムは私が担当いたします。
4月は新しいメンバーが加わったり、役割が変わったりと、社内コミュニケーションが大きく動く時期です。
この“変化の季節”こそ、BCPの観点でも非常に重要になります。
非常時に本当に動ける組織と、計画があっても動けない組織。
この差を生む大きな要因は、「日常のコミュニケーションの質」にあります。
BCPは“計画”ではなく“人が動ける状態づくり”。「うちはBCPを作っているので大丈夫です」という企業さまほど、現場に伺うと“計画はあるのに機能しない”という課題が見られます。
非常時、人は緊張・不安・混乱の中で判断を求められます。そのとき頼りになるのは、普段からの声かけ/相談できる関係性/小さな安心感です。
例えば、困っている時に声を上げやすい雰囲気か、役職や部署を越えて相談できるか、日常的に「ありがとう」「助かりました」が交わされているか。
これらの積み重ねが、有事の判断スピード、情報共有量、連携の強さを決めます。新年度は「BCPの土台=コミュニケーション」を見直すチャンス。
4月は役割が変わり、関係性もリセットされる時期です。だからこそ、次のような“簡単な一言”がBCPの機能性を大きく左右します。
「今日、困っていることない?」「いざという時は、まず私に言ってね」「何か気づいたことがあったら遠慮なく言ってほしい」。
これは単なる声かけではなく、“非常時に声を上げてもらうための訓練”でもあります。
日常のコミュニケーションが、非常時の行動を決める。
災害時やトラブル発生時、人は「言っていいのかな…」と迷った瞬間に行動が止まります。
逆に、“普段から受け止めてもらえている関係性”があると、声が自然と集まり、判断が早まり、BCPが機能します。
結実株式会社が大切にしているのは、一人ひとりが安心して働ける環境こそ、組織を強くするという考え方です。
BCPの強化は、特別な訓練の前に「日常の関わり方」から始まります。
まずは4月、ひとつだけ“コミュニケーションの習慣”を増やしてみませんか?
毎朝「困りごと共有タイム」を1分だけつくる、新年度のメンバーと5分の立ち話をする、「相談していい場所」を明確に伝える。
こうした小さな工夫が、“有事に本当に動ける組織”の基盤になります。BCPは計画だけでは完成しません。
人が安心して動ける文化とセットではじめて機能します。
新年度の今こそ、BCP×コミュニケーションを見直す絶好のタイミングです。
ご相談や社内研修のご依頼があれば、どうぞお気軽にお声がけください。
それでは、次回また。


